テリー・クルーズ(49)が妻の前でハリウッドの大物から痴漢行為をはたらかれていたことを告白した。元アメフト選手で現在は俳優として活動しているテリーは、「大物のハリウッド重役」とだけ表現する人物から股間を掴まれたのだという。
ハリウッドの大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによるセクハラ疑惑を受け、自らの経験も打ち明けることにしたというテリーはツイッターにこう綴っている。
「ハーヴェイ・ワインスタインの話題でPTSD(心的外傷後ストレス障害)を感じてる。なぜかって?俺も似たような経験があるからだ」「去年、ハリウッド内のあるイベントに妻と参加した時、大物のハリウッド重役が俺のところに来て、あそこを握られたんだ」「飛びのいて、何やってんだ?って言ったよ。妻は全てを見ていたし、相手にクレイジーだっていうまなざしも送った。でも相手はいかにも嫌な奴って感じでにんまり笑みを浮かべていただけだった」「すぐに蹴り飛ばしてやろうと思ったけど、結果どうなるかって考えたんだ」「巨体な黒人の俺が、ハリウッドの大物を蹴飛ばすなんていうのが次の日の見出しになるってことをね」「まぁ、刑務所送りになってそんな記事も読めないかもしれないけど。だからただ立ち去ったんだ」「その晩も翌日も、その相手と仕事をしたことのある知り合いみんなに打ち明けたよ」「そしたら翌日に電話があって謝られた。でもなんてそんなことをしたのかっていう説明はなかったね」
そんな衝撃的な経験をしたというテリーだが、ハリウッド社交界での習わしに従い、それ以上の行動には出なかったそうだ。
「この世界から追放されたくなかったから、それ以上の行動には出なかったよ。相手の方が権力と影響力を持っていたからね」「俺は忘れることにした。だから今回の件で多くの女性が同じようにしたのも理解できるんだ」「誰がそんなこと信じてくれる?(ほとんどいない)。そこからの影響は?(甚大)。また仕事がしたい?(イエス)。追放される準備は出来ている?(ノー)。」「俺は自分の仕事が好きだ。でもそれを利用しようとする人々がいるのは残念だし、ひどくがっかりさせられる」
そしてテリーはこれまで沈黙を保ってきた被害者の気持ちが分かると強調し、このような権力を乱用しているのはワインスタインだけでなく、またハリウッドだけの話でもないとして、自分も経験を打ち明けることでこうした職権乱用の人物に対する警告となり、被害者たちを勇気づけることを願っていると締めくくった。