ジューダス・プリーストのオリジナルメンバーでギタリストのグレン・ティプトン(70)がステージ後期のパーキンソン病によりツアーから退くこととなった。現メンバーのロブ・ハルフォード、リッチー・フォークナー、スコット・トラヴィス、イアン・ヒルらと共にグレンは依然同バンドのメンバーであることに変わりはないと念を押しつつも、神経組織に影響を与えるこの変性疾患によって、よりテクニカルな曲を演奏するのが困難となり、ツアー生活引退を余儀なくされたという。
そのグレンの後釜は以前同バンドやメガデス、オーペスなどで演奏した経験もあるアンディ・スニープが務める予定で、新作『ファイアーパワー』と共に来月13日ペンシルベニアから始まるツアーに参加するという。
今回のニュースについて、バンド側はフェイスブックを通してこう発表している。「10年前にグレンはパーキンソン病の初期段階にあると診断された。その時から変わらずに自分が決めたパフォーマンスの質を保ちつつヘヴィメタルのギタリストとして生きてきたんだ」「今もグレンはテクニカルでないプリーストの曲は弾けるものの、パーキンソン病の進行もあって、ツアーに参加しないことになった。そしてメタルの精神『ショーは止まない』にのっとってグレンはアンディ・スニープを自分の後釜に指名したのさ」「皆にジューダス・プリーストのツアーは決行されること、俺(グレン)はバンドを離れないことをわかってもらいたい。単に役割が変わっただけさ」「俺はステージから完全に離れるわけじゃないし、プリーストファンを打ちのめそうという気分になったら、ね。だから近い将来、最高な俺らのメタルマニアたちと再び会うことを楽しみにしているよ」
そして、今回の発表では残りのメンバーたちもグレンへの賞賛を示している。「ロブ、リッチー、イアン、スコットは、長年グレンのバンドへの献身、曲作り、レコーディング、パフォーマンスへの情熱や自信を目の当たりにすることができて光栄だった。奴は真のメタルヒーローだからな!」「グレンからファイアー・パワーのツアーを完遂させることを強く薦められて、アンディの参加となったんだ。グレンが言っているように、俺たちもいつだろうと、何処であろうと彼が戻ってくるのを楽しみにしている。愛してるぜグレン!」