前回は比較級について勉強しましたね。
今回は、同じ比較表現でも、最も程度が高いものを表す「最上級」について見ていきたいと思います。
最上級とは
「最上級」とは、3つ以上の物事や人物を比較する際に使われる文法表現です。
これを活用することで、比較対象の中で最も優れている、あるいは際立って特徴的なものを特定し、強調することができます。
最上級の作り方
最上級の基本的な作り方には2つのパターンがあります。
the +(形容詞・副詞) -est
まず、形容詞や副詞に the +(形容詞・副詞) -est をつける方法です。これは、通常1音節の短い形容詞や副詞に適用されます。
例えば、tall(背が高い)は the tallest(最も背が高い)になります。
He is the tallest person in his office.(彼はオフィスで一番背が高い)
the most +(形容詞・副詞)
一方で、2音節以上の長い形容詞や副詞の場合には、the most を用いて最上級を構成します。例えば、beautiful(美しい)は the most beautiful(最も美しい)と表現されます。
She wore the most beautiful dress at the party. (彼女はパーティーで最も美しいドレスを着ていた)
不規則変化する単語
また、通常の the + (形容詞・副詞)-est や the most +(形容詞・副詞) を使わずに、不規則変化する例外的な形容詞も存在します。
これらは、規則に従わずに変化するため、例外として覚えることが必要です。
good → bestbad → worst
many → most
little → least
This is the worst movie I have ever seen.(これは私が今まで見た中で最悪の映画です。)
比較する対象の表現
最上級を使う際に、比較する対象を明確にするためには in や of を使います。
in は場所やグループを表す際に使われ、 of は特定の範囲やカテゴリーを表す際に使われます。
She is the smartest student in the school.(彼女は学校で一番賢い生徒です)
This is the most expensive car of all.(これはすべての中で一番高価な車です)
「◯番目に〜」
「◯番目に〜である」という順位を表す際の表現も、最上級を使って表すことができます。
この場合、「the second」などの序数を形容詞や副詞の前に置くことで、対象の順位を示します。
He is the second tallest person in his office.(彼はオフィスで2番目に背が高い)
まとめ
・形容詞や副詞に the + -est、the most を付けることで最上級を作る
・good → best など不規則変化して最上級を作る単語も存在する
・比較の対象は in (場所・グループ)、of (特定の範囲やカテゴリー)で表す
・the + 序数 + 最上級:「◯番目に〜である」