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動名詞って何? to不定詞との違いを徹底解説!

こんにちは!動名詞ブログ、後編の時間です。

前回のブログでは、動名詞の基本的な使い方について学習しましたね。

前回の復習から始めたい方は、こちらを確認してみてください!

動名詞って何?使い分けと例文から学ぶ英文法の基本

動名詞の役割は、動詞を「〜すること」の名詞に変換することでした。

今回は、動名詞と似た役割を持つ to+不定詞の「〜すること」も学んで、2つの「〜すること」の使い分けを覚えていきましょう!

①動名詞でしか作れない「〜すること」

 

まず覚えておきたいのが、目的語に動名詞の形しかとらない動詞です。目的語の動名詞とto不定詞は、似たような意味ではありますが、全てどちらでもいいわけではありません。

以下の動詞は、動名詞の目的語でのみ「〜すること」を表現できます。

感情を表現する動詞

enjoy, dislike, mind, love, hate, prefer

例文: I enjoy reading novels. (私は小説を読むことを楽しみます。)

動作の開始・終了・続行を表す動詞

start, finish, quit, continue

例文: I finished doing my homework. (私は宿題をすることを終えました。)

回避や先送りを表す動詞

avoid, delay, postpone, resist, risk

例文: He avoided making a decision. (彼は決断を下すことを避けました。)

 

これらの単語が動名詞の形のみを目的語にとる理由は、

動詞自体が感情や行動をあらわすのに適しているからです。

感情や動作そのものに関連した動詞や、具体的な経験に紐づく動詞は、基本的に動名詞とセットで表現される、とイメージしておくと良いですね!

② to不定詞でしか作れない「〜すること」

一方で、不定詞の形の目的語でしか表現できない動詞もあります。

to 不定詞で表現される「〜すること」は、未来の行動や目標に向けた「まだ起こっていないこと」を示すのに使われます。

希望・意図を表す動詞

agree, decide, hope, plan, refuse, expect, learn, promise

例文: She decided to leave. (彼女は出発することを決めました。)

目的を表す動詞

aim, attempt, manage, afford, pretend

例文: He managed to finish the project on time. (彼はそのプロジェクトを時間内に終わらせることができました。)

先のことに言及している動詞は、目的語にto不定詞を使う、とイメージしておきましょう。

③どちらの形でも同じ意味になる動詞

 

そして、どちらの形の目的語もとることができる万能な動詞もあります。以下は、動名詞と不定詞で同じ意味を表すことができる動詞です。

begin(始める)、start(始める)
I began reading. / I began to read.(私は読書を始めました。)

continue(続ける)
She continued working. / She continued to work.(彼女は仕事を続けました。)

like(好き)、love(大好き)、hate(嫌い)
I like swimming. / I like to swim.(私は泳ぐのが好きです。)

prefer(好む)
We prefer driving. / We prefer to drive. (私たちは車を運転する方を好みます。)

これらの動詞がどちらの目的語もとれるのは、「行為」自体と「その行為をすること」のどちらにも焦点を当てることが可能だからです。

これらの動詞はどちらの目的語をとっても文法的に正しいですが、どちらを使うかに微妙なニュアンスの違いがある場合もあります。

たとえば、動名詞の

She hates cleaning the house.
(彼女は家を掃除するのが嫌いです。)

と、不定詞の

She hates to clean the house on weekends.
(彼女は週末に家を掃除するのが嫌いです。)

を比較してみると、動名詞では掃除という行為自体への普段からの感情が表されていますが、不定詞では「週末に掃除をする」という特定の状況に対して「嫌い」という感情を抱いていることがわかりますね。

ほかにも、

動名詞: I like running.(私は走るのが好きです)

不定詞: I like to run when it’s sunny.(私は晴れた日に走るのが好きです)

という2文では、日常的に走ることが好き、という繰り返し行う行為や習慣に焦点を置いている動名詞と、「晴れた日に」という一時的な状況や特定の目的の行為に焦点を置く不定詞にニュアンスの違いがあります。

④それぞれで意味が変化する動詞

 

どちらも使える動詞の中には、動名詞と不定詞で目的語の意味が変化するものもあります。

動名詞と不定詞で「時間的な視点」を使い分けているんです。

意味の違いをざっくりいうと、動名詞は過去や行為そのもの不定詞は未来や目的を表現するようになります。

次の例をみてみましょう。

Remember

動名詞: I remember locking the door.
(ドアに鍵をかけたのを覚えています。)

不定詞: Remember to lock the door.
(ドアに鍵をかけることを覚えておいてください。)

過去の行動と、これからする行動をそれぞれ表現しています。

Try

動名詞: She tried opening the window.
(彼女は窓を開けてみました。)

不定詞: She tried to open the window.
(彼女は窓を開けようと努力しました。)

動名詞は「試しにやってみる」という行為自体に注目しており、不定詞では「窓を開けよう」という目的に注目しています。

Stop

動名詞: He stopped smoking.
(彼はタバコを吸うのをやめました。)

不定詞: He stopped to smoke.
(彼はタバコを吸うために立ち止まりました。)

「タバコを吸う」という行為自体をやめた場合と、「タバコを吸う」を目的にした行動の場合で意味が大きく変わってきます。

ほかにも、sorry, forget, regret などが意味の異なる2つの目的語をとる、代表的な動詞です。

どちらを使うのが適切か、初めは見分けるのが難しいですが、前後の文脈と、「動名詞は過去や行為そのもの不定詞は未来や目的」というキーワードを頭に入れて感覚を掴んでいきましょう。

まとめ

 

目的語「〜すること」を使い分けるための4ヶ条は理解できましたか?

動名詞と不定詞の使い分けができると、英語の細かいニュアンスまで間違えることなく理解できるようになります。

正しい文法で英語を使うだけでなく、自分の気持ちや意図をもっと正確に伝えられるようになって、英語学習を楽しみましょう!

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