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分詞の世界①現在分詞と過去分詞

英文法の代表格「分詞」、みなさんはしっかり理解できていますか?

分詞とは、動詞から派生して「形容詞の役割」を果たす言葉です。さまざまな形や意味に変化して活用される「分詞」について学んでいきましょう。

今回は、分詞の基本である「現在分詞と過去分詞」について、最も基本的な使い方を解説します!

2種類の「分詞」

  

「分詞」には、次の2種類あります。

現在分詞:-ing形であらわす
例:running(走っている)、exciting(わくわくさせる)
「~している」「~する」といった意味を表し、進行中の動作や状態を表現

過去分詞:動詞の過去分詞形であらわす
例:broken(壊れた)、excited(わくわくした)
「~された」「~してしまった」など、完了・受動を表す

簡単に説明すると、現在分詞は「進行中の動作や状態」、過去分詞は「完了・受動」をあらわすのに使われます。

続いて、それぞれの詳しい使い方を見ていきましょう。

現在分詞の使い方

  

現在分詞は、名詞を修飾して「その動作が今まさに進行している様子」や「それ(名詞)が自ら何かをしている状態」をあらわし、「~している〇〇」「~する〇〇」と訳されることが多いです。

例えば、man(男性)という名詞を現在分詞で修飾して

The running man(走っている男性)と表現できます。

例文をいくつか見てみましょう。

I saw a singing bird on the tree.(私は、木の上で歌っている鳥を見た)

A barking dog scared the children. (吠えている犬が子どもたちを怖がらせた)

The shining stars light up the night sky. (輝く星々が夜空を照らす)

The growing population is a concern in urban areas. (増加する人口は都市部で問題となっている)

歌っている鳥、吠えている犬、輝く星、のように名詞を修飾することで、文章がよりわかりやすく、イメージしやすくなっています。

このように、名詞に現在の動きや状態を加える役割を持っているのが現在分詞です。

過去分詞の使い方

  

過去分詞は、「~された」「~してしまった」など、動作の結果や受け身の状態をあらわします。

例えば、vase(花瓶)という名詞を過去分詞で修飾すると

The broken vase(壊れた花瓶)になりますね。

例文は、

I picked up the broken glass carefully.(私は壊れたガラスを注意深く拾い上げた)

The lost wallet was found in the park.(失くした財布が公園で見つかった)

The frozen lake was perfect for skating.(凍った湖はスケートに最適だった)

Please review the written document carefully.(書かれた書類を注意深く確認してください)

壊れたガラス、無くした財布、のように名詞を修飾し、意味を補足しています。

このように、動作が終わっていること・受け身の状態を示すのが「過去分詞」です。

使い分けのポイント

  

現在分詞と過去分詞は形に明確な違いがあり、使い分けは難しくありませんが、「感情を表す動詞」の際には注意が必要になります。

「感情を引き起こす側」と「受けた側」の観点を意識し、意味を使い分けられるようにしましょう。

まず、現在分詞は感情や反応を「引き起こす側」を表します。

  • 主語が原因となり、他の人や対象にその感情や反応を引き起こしていることを示します。
  • 主語自体が「能動的」に影響を与える立場になります。

例文を見てみましょう。

The movie was surprising.(その映画は驚くべきものだった)
→ 映画が「驚かせる」原因となっている。

The story was so touching that I cried.(その話はとても感動的で、私は泣いてしまった)
→ 話が感情を「引き起こす」原因になっている。

Her speech was inspiring.(彼女のスピーチは感動を与えるものだった)
→ スピーチが「感動させる」原因となっている。

一方、過去分詞は感情や反応を「受けた側」を表します。

  • 主語が結果としてその感情を抱いている状態を示します。
  • 主語は「受動的」であり、他からの影響を受けてその感情を感じています。

例文は以下の通りです。

I was surprised at the movie.(私はその映画に驚いた)
→ 私が映画に驚かされる結果になった。

She felt touched by his kindness.(彼女は彼の優しさに感動した)
→ 彼女が感動を受けた結果を表している。

The children were frightened by the loud noise.(その子どもたちは大きな音に怖がった)
→ 子どもたちが音に「怖がらせられた」状態。

表にまとめるとこのようになります。

現在分詞 (-ing) 過去分詞 (-ed)
The movie was surprising. I was surprised by the movie.
Her speech was inspiring. We were inspired by her speech.
The story was touching. He was touched by the story.
The noise was frightening. She was frightened by the noise.
The game was exciting. They were excited about the game.

このように主語が感情の原因か、感情を受ける側かを見極めることで、現在分詞と過去分詞を区別することができそうですね。

まとめ

 

いかがでしたか?現在分詞と過去分詞を理解することで、よりわかりやすい英語が使えるようになり、表現力が大幅にアップします!

  • 現在分詞:能動的な「~している」
  • 過去分詞:受動的な「~された」「完了した」

という基本的な2つの違いと、使い分けのポイントをマスターして、まだまだ奥が深い分詞の世界を学んでいきましょう。次回は、苦手な人も多い「分詞構文」を解説していきます!

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