みなさんは「間接疑問文」とは何かわかりますか?これは、疑問文の形をとらずに「~かどうか」や「~かを」伝える表現方法です。
今回は、英語学習者が特につまずきやすい間接疑問文の形を詳しく解説していきます!
間接疑問文は、疑問文を他の文の一部として組み込む表現です。
例えば、
○ 直接疑問文(普通の質問) → Where does he live?(彼はどこに住んでいますか?)
○ 間接疑問文(文の一部になる) → I don’t know where he lives.(彼がどこに住んでいるのかわかりません。)
このように、疑問詞(who, what, where, when, why, howなど)や “whether / if” から始まる文(節)が、動詞の目的語になるなど、文の中で「名詞の役割」を果たすのが間接疑問文の特徴です。
直接疑問文 | 間接疑問文 |
Where is he? (彼はどこですか?) | Do you know where he is? (彼がどこにいるか知っていますか?) |
What did she say? (彼女は何と言いましたか?) | I don’t know what she said. (彼女が何と言ったのかわかりません。) |
Are they coming? (彼らは来ますか?) | I wonder if they are coming. (彼らが来るかどうか知りたい。) |
間接疑問文には、疑問詞(who, what, where, when, why, howなど)を使う場合と、”whether / if” を使う場合の2種類があります。
① 疑問詞を使う場合(who, what, where, when, why, howなど)
間接疑問文では、疑問詞を使うときに「語順が変わる」 ことが大切なポイントです。
例えば、 直接疑問文ではWhere is he?(彼はどこにいますか?)と表現される文が、間接疑問文にするとDo you know where he is?(彼がどこにいるか知っていますか?)となり、主語 “he” と 動詞 “is” が入れ替わっていますね。
このように、間接疑問文では、疑問文の語順ではなく、普通の文の語順(主語+動詞)が使われます。
○ Do you know where he is?
(間接疑問文では「主語+動詞」の順番になる)
× Do you know where is he?
(直接疑問文の語順をそのまま使うのは間違い!)
また、「どうやってそこに行くか教えてくれませんか?」という文では以下のようになります。
○ Could you tell me how I can get there?
× Could you tell me how can I get there?
② if / whether を使う場合
「〜かどうか」を文の中に組み込みたい時は、 “if” または “whether” を使います。
・ I don’t know if he is coming. (彼が来るかどうかはわかりません)
・ I don’t know whether he is coming. (彼が来るかどうかはわかりません)
“if” と “whether” どちらを使っても表現できますが、基本的には if は日常会話でよく使われる表現で、whether はフォーマルな文や選択肢を示す場合に使われます。
この2つは、基本的にどちらを使っても問題ないことが多いです。ただし、 “whether” は “or” をともなって選択肢を示すことができます。
例えば、「バスと電車、どちらに乗ればいいかわかりません」という間接疑問文は、
I don’t know whether I should take the bus or train. というように、“whether~or~” の形にします。
I don’t know if I should take the bus or train.(×)のように “if” を使うことはできません。
また、「彼が来るかどうかはわからない。」というような間接疑問文では、
I’m not sure whether he will come or not. というように “whether~or not” を用いるのが一般的です。これは、「来るか、来ないか」という選択肢を示して、「来ない可能性」をあえて強調する表現です。
間接疑問文では時制に注意する必要があります。
She asked me where he lives.(×)
She asked me where he lived.(〇)
「彼女は私に、彼がどこに住んでいたか尋ねた」という表現では、She asked me…(彼女は私に尋ねた)という文が 過去形 になっているので、「その時彼がどこに住んでいたか」を表現する必要があります。そのため、 where he lives ではなく where he lived というように、こちらも過去形にする必要があります。
現在形の文では、間接疑問を使って表現したい「その時」の時制を使います。
I don’t know where she works.(彼女がどこで働いているのか知らない。)
I don’t know where she worked.(彼女がどこで働いていたか知らない。)
そのため、これらはどちらも正しい文です。
過去形の動詞に続くときは、「私に尋ねたのが過去なら、働いていたのも過去になる」というように、文の時間軸から適切な時制を判断できるようにしましょう!
She asked me where she worked.(彼女がどこで働いていたのか尋ねた。)
いかがでしたか?間接疑問文は、疑問文をそのまま使うのではなく、他の文の一部として組み込む表現です。
日常会話やビジネス英語でも頻繁に登場するので、正しく使いこなすために、あらためてこれらのポイントを押さえておきましょう。