「英語」という言語に一瞬でハマってしまいました
私が英語に初めて触れたのは、中学1年の英語の授業でした。その当時はこんなに長く深く付き合うことになるとは思っていませんでしたが、ローマ字とも違う、発音も語順も日本語と違う「英語」という言語に一瞬でハマってしまいました。英語向上のためにやったことは毎日NHKのラジオを聞くくらいなのですが、そこからどんどん洋楽や洋書まで興味が広がっていき、将来は英語を教えたいと漠然と思っていました。日本の大学と大学院では教員免許を取りつつ英米文学を専攻していましたが、もっと文学も英語教育の知識も深めたいと思い、アメリカの大学院の英語科のTESOL修士号コースに入学しました。地元アメリカからだけでなく、フランスやロシア、アジアや中東からのクラスメートたちと英語教育についてバーで夜遅くまで語り合ったのは、本当にいい思い出です!大学院卒業後は東京の私立学校で英語教員として英語を教えていました。「(当時)英語ははじめて」という中学1年生から、大学進学を目指す高校3年生まで、いろんな授業を展開できたのは本当に素晴らしい経験です。現在はアメリカに在住していて、翻訳や英語講師などをしています。アメリカ人の夫もライターをしているので、二人でよく英文法やライティングスタイルについて語り合うくらいの言語好きです。私が住んでいるのはアメリカ東部、ペンシルベニア州です。周りはアーミッシュと呼ばれる昔からの規律を守る人たちがたくさん住んでいて、家の前を彼らが馬車でよく通っています。また、この地域はワイナリーも多いので、休日はワイナリー巡りを楽しんでいます。
私の好きな漫画の殿堂入りは「パタリロ!」
読書が大好きなので、空いている時間にはいろんな本を読んでいます。私は日本語や英語の他、少しだけドイツ語もやっているので、読む本は本当に様々です。日本の本なら田辺聖子さんや清川妙さんの古典関連の本から小川洋子さんの短編、ミステリーだと佐々木譲さんの本など、幅広く読みます。旅行も大好きなので、司馬遼太郎さんの「街道を行く」は国内外問わず読んでいます。英語の本であれば、イギリス人作家のIan McEwanの本はほとんど読んでいます(おススメはEnduring Love)。Kazuo Ishiguroさんの本も好きです(The Remains of the Dayは本当におススメ!)。アメリカの作家だと、Lauren Groffの短編や小説も、静かな文面なのにどんどん引き込まれる感じが好きです。 純文学も好きですが、気軽に読めるコメディ系やミステリーも読みます。映画「お買い物中毒な私」の原作者Sophie Kinsellaの本はテンポがよくて思わず吹き出しそうになるくらい面白いシーンが満載です。あと、漫画もかな~り読みます!最近の漫画も読みますが、私の好きな漫画の殿堂入りは「パタリロ!」ですね。漫画は漫画でも、ベルギーの漫画家エルジェの「タンタンの冒険」も大好きです(お気に入りは「オトカル王の杖」)。タンタンはフランス語ですが、実は英語だとTintin(ティンティン)、さらにドイツ語だとTim(ティム)と、読み方や名前がその言語に合うようにちょっと変えられているんです。こういうのも面白いですね。
英語はこれらに近づくための道具のようなもの
英語は日本語と全く違う言語、これを実践で使う時には不安や緊張を覚えるのは当然のこと。私もはじめはそうでした。でも、実際に話してみると、自分とは肌の色も髪の色も生まれ育った環境も全く違う相手と、実は好きな俳優が一緒だったり、好きな食べ物が一緒だったり、逆に好みのタイプが全く違ったりと、いろんなことが見えてきて、相手のことをもっと知りたいと思うようになります。こう思えたら、もうこっちのもの!仲良くなりたい相手、観たい映画、聞きたい音楽、読みたい本、英語はこれらに近づくための道具のようなもの。それが使えればもっと自分の興味を広げることができます。英語でこんなことができたらいいな、という理想の自分をイメージしながら、このPOLYGLOTSで一歩一歩確実に、理想の皆さんに近づいていきましょう。