"Let her go!" から学ぶ原形不定詞入門

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Let her go!から学ぶ「原形不定詞入門」

Let her go!

映画などで女性をさらった悪者に「彼女を自由にしてあげて!」みたいな時に使われる定番のセリフですね。

でも、この文”let her go!”って

Q: 英語って主語がないといけないんじゃない??

Q: 動詞が2回も出てきておかしいじゃない??

という英語学習者の混乱ポイントが2回でてきます。

どういうことなのかを説明していきますよ!

原形不定詞とは?

ここで起こっているのは、「原形不定詞」と呼ばれる文法に基づいた表現です。

まず、原形不定詞について簡単に説明します。

通常、不定詞はto + 動詞の原形で構成されますが、「let」「help」のような特定の動詞と一緒に使う場合、「to」が省略されてしまいます。

このときの動詞の形を原形不定詞と呼びます。

混乱しやすいのは、動詞の原形と原形不定詞が見た目では同じだからです

しかし、見た目は同じでも文法的には異なる役割を果たしており、補語として機能します。

補語とは?

中学校の時に第5文型って習いましたよね。let her go.は第5文型(SVOC)にあたります。

乱暴ですが、SはOをCの状態にVすると覚えてください

letは使役動詞といわれ命令や依頼を表すために使われてるため主語は通常省略されてしまいます。

ちなみに省略されている主語はyouです。

※命令文の文法に関してはまた別ブログで詳細に説明します。

helpの使い方

helpもletと同様に、原形不定詞を伴う動詞ですが、特殊です。

help の時の不定詞はtoを省略しても省略しなくても文法的に正しいのです。

help+人+不定詞 の時は「~が…するのを手伝う」という意味になります。

He helps me study.

He helps me to study.

彼は私が勉強するのを手伝ってくれます

※ネイティブたちの世界では to を省略して使われることが一般的です

最後に原型不定詞を誘導する特定の動詞を7つ覚えて終わりにしましょう!

原形不定詞を誘導する特定の動詞

 1.使役動詞 (Causative Verbs)

let: ~に…させる(許可する)

Let them build a house.

彼らに家を建てさせてください

make: ~に…させる(強制する)

The teacher made us study.

先生は私たちに勉強させた

have: ~に…させる(依頼する)

I had him fix the car.

彼に車を修理させた

 2.知覚動詞 (Perception Verbs)

see: ~が…するのを見る

I saw him leave the house.

彼が家を出るのを見た

hear: ~が…するのを聞く

She heard him sing.

彼が歌うのを聞いた

feel: ~が…するのを感じる

I felt the ground shake.

地面が揺れるのを感じた

watch: ~が…するのを見る

We watched them play soccer.

私たちは彼らがサッカーをするのを見た

まとめ

lethelpのような特定の動詞と不定詞を一緒に使う場合、toが省略される

lethelpのような特定の動詞の後に続く動詞の原形っぽいのは補語(C)になる。

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